大阪の近代建築を撮り歩く
近代建築が好きです。ヨーロッパにあるみたいなレンガ造り、石造りの建物が日本にいて味わえるんですよ!?1920年〜30年代の技術を結集させた建築が現在も残っていて雰囲気を漂わせているのを見るとドキドキしますね。
さてそんな近代建築が大阪にもあったので、巡ってきました。
北浜とは
大阪市中央区北浜は、JR大阪駅から徒歩20分ほどの距離、京阪淀屋橋駅の南に位置します。江戸時代には金銀の相場を決める金相場会所があったことから、明治以降は大阪取引所が設置され、銀行が立ち並ぶ金融街が形成された。船場の北の浜にあったことが由来。
なお今回は大阪駅から北浜に向かって歩きながら建築巡りをしたので、梅田〜御堂筋あたりの建築も一緒に紹介します。
梅田
シャンデリアテーブル
1929年に世界初のターミナルデパートとなった阪急梅田駅は、2005年に建て替えられるまで創業当時の姿を残していました。といっても当時幼少だった僕は全く見た記憶がありません…。
そんな建て替え前の阪急梅田駅のシャンデリアを移築し、コンコースを再現したレストランが阪急百貨店にある「シャンデリアテーブル」。
- ジャンル:ダイニングバー
- 住所: 大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 13F
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- (写真提供:ネコルル)
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壁画は伊東忠太。
大江ビルジング
1921年、葛野壮一郎設計。弁護士事務所の入居を見込んで作られたテナントビルだそうです。
手書きの「窓の正しい閉め方」が素敵。
大阪地方裁判所
団地写真で有名なアンドレアス・グルスキー風の写真になった。
大阪弁護士会館
2006年、日建設計。
障子の枠みたい。
中之島
大阪市中央公会堂
1918年、岡田信一郎が設計し、辰野金吾が建築顧問として関わった。めちゃくちゃ辰野金吾感が出ているぞ…(白い線とか)。
中に入ったの初めて!ホールはイベントのときしか入れないので、またいつか。
駅舎っぽい屋根。
跳ね上げ式の椅子が素敵。
中にも建築に関する展示があった。
大阪府立中之島図書館
1904年、野口孫市、日高胖。
圧巻の階段
北浜・御堂筋
大阪証券取引所
1935年、長谷部竹腰建築事務所。2004年に改築して後ろにビルがくっついた。
三井住友銀行大阪中央支店
1936年、曽禰中條建築事務所。
これだけ見たらほんまに日本か?ってなるな~!
新井ビル
1922年、河合浩蔵。
元々は銀行として建てられたが、今は洋菓子店「五感」が入っている。
高麗橋野村ビル
1927年、安井武雄。
ココナッツサブレっぽくない?
小西家住宅
1903年。小西屋の社屋として建てられた。現在では木工用ボンドでおなじみのコニシである。
ビルに囲まれながらも堂々とした和風建築。
もともとは3階建てだったのを2階建てにしたらしい。
生駒ビルヂング
生駒時計店の建物。1930年。
エレベーターみたいな窓が素敵。
大阪瓦斯ビルヂング
墓石に使う黒御影石を1階部分に使用してるのは衝撃だったらしい。
船場ビルディング
1925年、村上徹一。
大阪教育生命保険本社ビル
1912年、辰野金吾。
辰野金吾感があるなあ。
浪花教会
1930年、ヴォーリズ指導の下、竹中工務店が設計。ヴォーリズ建築だー!
参考文献
大阪の近代建築を調べるのに、友人がこの本を読んでいてすごく良さそうだった。買わなきゃ…!