ものほし

ものほし -joyfutonの活動日誌-

旅行と歴史が好きな30代の社会人が、街歩き、旅行、美術、写真、など自分の好きなものを好きなようにやるブログ

2018年6月に読んだ本

今月読んだ本をまとめます。なおリンクにはアフィリエイトが貼ってあります。報酬でまた本を買うつもりなのでいっぱいクリックして購入してください(ゲス顔)。

今月前半は主に東京旅行の予習で地理・鉄道関係の本を読み、後半は労働法や税法、行政といった分野の本を読みました。遊郭の本は吉原で街歩きした影響ですね。

教養としての「税法」入門

税金がどうやって決められ徴収されているのかを法律や判例に基づいて解説する。難しい内容の割に読みやすかった。注釈に出典が全て書かれてるのがよい。住所を海外に移すことで1300億円の贈与税が課せなくなった武富士事件とか、めっちゃ面白いな。また、シャウプ勧告が日本の税制に大きな影響を与えてることがわかった。

発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術

発達障害と診断されなくてもこういう気質は誰もがあると思うし、とても参考になった。挨拶やお礼といった社会人のマナーを「部族の掟」というのはぶっちゃけすぎてて笑うが、すんなり受け入れられる。最後にあった「理由なく他者を肯定することで、理由なく自己を肯定することもできる」というのは宗教に近いなと感じた。

どこまでやったらクビになるか

経費流用や副業、内部告発となった場合にどういう処分を受けるのか?また、試用期間が終わったらクビにしていいのか?といった切り口で労働法を説明する本。柔らかい口調でサッと読める。結論として、意外とクビにしづらいことが分かった。判例の出典が書かれてないのと、セクハラや痴漢についての著者の見解が浅いのが残念。

二人の京都市長に仕えて

桝本・門川京都市長の下で秘書課長や副市長を務めた方の著作。景観条例や同和行政などの舞台裏が分かると同時に、政策を掴み自分の仕事を定義し情報収集やホウレンソウをいかに行うかという仕事についての本でもある。中身のないビジネス本を読むくらいなら、この本を読んだ方がずっと学びが多い。軽く読めるのでおすすめ。

遊郭をみる

船乗り、軍人、工事関係者のいるところには必ずと言っていいほど遊郭があったのだな。当時の絵葉書写真がたくさん乗っていて楽しい。

江戸の崖東京の崖

東京には岩の崖がないんだなあ

東京凸凹地形案内(2)

東京凸凹地形案内

遊郭を行く 1976

40年前に漫画雑誌に掲載された遊郭巡りルポを遊郭専門店カストリ書房が復刻した書籍。高齢の方のインタビューで戦前の話が聞けたり、昔の建物や女性の紹介が残っていたりと、今では手に入らない情報がたくさん。つらいこともあったろうけど、すっかりなくなる前に痕跡を探してみたいと思った。

人文地理学

人文地理学のさまざまな種類と、他の分野との関わりについて書かれた概論。僕が興味あるのは歴史地理学とGISであることがわかった。昔の世界地図の分析とかの記事も面白かった。逆に政治や商業、都市論とかはあまり興味が持てなかった。

東京鉄道遺産

東京に行ってから読むとイメージしやすくてよかった。レンガの高架橋にも中に土を埋めてるやつから、コンクリートにレンガ貼り付けたやつまでいろいろあるんだな。よく考えたらこれブルーバックスなんだなw

東京スリバチ地形入門

スリバチ学会の皆さんのコラム集。スリバチの第1法則、谷底に木造の低層住宅が、丘の上では高層建築が並ぶ。第2法則、台地と低地は断崖で隔てられ、街の境界となる。最後の旅日記風のコラムも良かった。

関西鉄道遺産

関西の駅建築、橋梁、高架橋、トンネルをまとめた本。記述もしっかりしてて情報量も多くカラー写真もあって分かりやすい。著者はブラタモリにも登場した小野田滋。明治に外国から吸収した土木建築の技術すげえってなる本。ぜひ本物を見に行きたい。