芸術と地理を巡る東京旅行:1日目
上野駅(1932年)、よく見るとシンプルで良い建築だな!ちなみに石川啄木が「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみのなかにそを聞きに行く」と詠んだのは、初代上野駅だそうだ。
というわけで東京にやってまいりました。芸術と地理を巡った3日間の旅行を記事にまとめます。
上野の森美術館
まずは「生誕120年 イスラエル博物館所蔵 ミラクル エッシャー展」。エッシャーといえばだまし絵が有名ですね。絶対みんなが見たことのある、いつまでも登る階段や、いつまでも流れていく水の絵が見れます!平日昼間なのに混んでいた…。
エッシャーは実はイタリアやスペインの風景画もよく描いていて、それがのちのだまし絵に活かされてるということがわかって面白かった。
上野をぶらぶらしていたらめっちゃきれいに紫陽花が咲いていた!
切通坂
切通公園とかいう意味ありげな名前と形の公園を発見。町名も湯島切通町。
右は古地図(東京測量図原図(明治10年代))。赤線は僕の歩いた軌跡。左右の地図で現在地は違います。すいません。
明治10年代でまだ道がないので、おそらく そのあとに切り通した春日通り(切通坂と呼ばれている)に由来しているのかな?
湯島の台地から、御徒町方面への交通の便を考え、 新しく切り開いてできた坂なので、その名がある。
初めは急な石ころ道であったが、明治37年(1904)上野広小路と本郷三丁目間に、電車が開通してゆるやかになった。
東京国立博物館
良い建築がいっぱい〜〜。表慶館(1909年)は片山東熊の設計。京都国立博物館の人だ!
本館(1938)はコンクリート建築に瓦屋根をのせ、東洋風を強く打ち出した帝冠様式というスタイル。
コップのフチ子さんだ〜〜〜〜〜
正体は古染付一閑人火入。タバコの火を入れとくやつらしい。
さてお目当てはこちら。VR作品「伊能忠敬没後200年特別上演 伊能忠敬の日本図」。伊能忠敬がどうやって測量したかとか、めちゃくちゃ高画質な地図を高画質な映像で見せてくれる。思ったよりテンションあがった。
上映後は撮影してSNSにアップできる。お姉さんに頼み込んだら京都・滋賀のアップで撮らせてくれました。
伊能忠敬がひたすらてくてく歩いていく謎ゲームもあったw 友人が小笠原諸島に向かってひたすら歩かせて帰れなくなった
「くらしと測量・地図」展
新宿駅で開催されていた「くらしと測量・地図」展に行った。
あまりにもマニアックな地理展示がたくさん。見る時間がない…。
そこで本田創さんによる「地図から始める暗渠散歩」という講演を聞いた。地理マニアな方がたくさんいらっしゃった。
暗渠の楽しみとは目の前にはない「失われた河」を紐解き、思い起こし、捉え直すという体験である、というお話になるほどと思った。暗渠探しが親しまれる理由をここまで掘り下げて考える人も少ないだろうなあ。