ものほし

ものほし -joyfutonの活動日誌-

旅行と歴史が好きな30代の社会人が、街歩き、旅行、美術、写真、など自分の好きなものを好きなようにやるブログ

ブラふとん「山科」その1:旧東海道を歩く

今回は京都から近いけどあまり行くことのない「山科」をブラふとんしました。

参加者は僕、永太郎さん、他3名。

前半のテーマは「旧東海道を歩く」です。早速行きましょう。

散策地図

全体としてはこんな感じで歩きました。色は高低差を示しています。

横に長い道筋が旧東海道です。

前半の行程

それでは行ってみましょう!

御陵駅

まずは地下鉄御陵駅に集合。あがってすぐのところに1つ目のポイントがあります。

琵琶湖疏水煉瓦工場跡

f:id:futon345:20180702110810j:plain

明治19年〜22年にかけておよそ1000万個のレンガをここで作ったという。レンガの一部が亡骸のようにお供えされていた…。これは琵琶湖疏水で使われたものなのだろうか??

4方向全部暗渠だ! 

f:id:futon345:20180702110825j:plain
f:id:futon345:20180702110841j:plain
f:id:futon345:20180702110855j:plain
f:id:futon345:20180702110910j:plain

暗渠の四つ辻です。

一里塚ガレージ

f:id:futon345:20180702110924j:plain

街道には1里(約4km)ごとに一里塚が置かれ、目印となった。山科の一里塚の痕跡はガレージの名前として残っていた。

吉田初三郎のお墓

明治生まれの人気「鳥瞰図」画家の吉田初三郎。パノラマ風観光地図をたくさん作りました。

以下のサイトに彼のたくさんの作品が掲載されています。

デジタル展覧会「京の鳥瞰図絵師 吉田初三郎」/京都府ホームページ

f:id:futon345:20180702111012j:plain
f:id:futon345:20180702110940j:plain

吉田初三郎のお墓には、彼が鳥瞰図に書いたサインが掘られていました。

全国を旅した初三郎は今もJR東海道線のすぐそばで旅人たちを見守っています。

f:id:futon345:20180702110955j:plain

 

f:id:futon345:20180702111027j:plain

東海道線の歩行者用トンネル。レンガ造りですてきだった。

f:id:futon345:20180702111047j:plain
f:id:futon345:20180702111108j:plain

左:石造りのニワトリ!?

右:貝がいっぱい落ちていた。数万年前にここが海だった名残か…!?(嘘)

日ノ岡ホッパラ町

f:id:futon345:20180702111126j:plain
f:id:futon345:20180702111202j:plain

珍しいカタカナ地名のホッパラ町。九条山の処刑場でできた罪人の遺体を掘って埋めた原、という由来がある。

亀の井不動尊

1738(元文3)年、日ノ岡峠の改修に尽力した僧木食(もくじき)正禅が結んだ庵の名残だそうだ*1。すぐ周りに土地を主張する看板の立った空き地が迫っており、亀の井不動尊にたどり着くにはかなり狭い道を経由せねばならず、いろんな揉め事を感じさせる空間だった。

f:id:futon345:20180702111143j:plain

僕「旧東海道を目指して、山科方面へ歩きましょう!(てくてく)」

永太郎くん「そっち行ったら京都方面ですよ

僕「えっ!?」

永太郎くん「ちなみに今歩いてるのが旧東海道です

僕「マ!?!?」

旧東海道

フェンスを避けるようにおいてある岩たち。東海道だった頃からここにいるのかな…?

f:id:futon345:20180702111219j:plain

横断暗渠だ。

f:id:futon345:20180702111235j:plain

インターホンが何らかの岩の転用だ!コードが邪魔!

f:id:futon345:20180702111251j:plain

廃線跡

僕「廃線跡を感じる…」

調べたら地下になる前の京阪京津線廃線跡だった。

f:id:futon345:20180702111341j:plain
f:id:futon345:20180702111451j:plain

f:id:futon345:20180702111326j:plain


車石の転用

車石は、牛車がぬかるみに取られないように敷き詰められた凹状の石。あちこちに転用されているので探すと楽しい。

f:id:futon345:20180702111311j:plain
f:id:futon345:20180702111356j:plain

f:id:futon345:20180702111727j:plain

天智天皇陵と日時計

天智天皇陵。このあたりの地名「御陵」の由来となった。天智天皇が初めて時計を作ったことにちなんで日時計のモニュメントがあった。時間は正しかった。

f:id:futon345:20180702111414j:plain

f:id:futon345:20180702111436j:plain 

山科三条街道商店街

f:id:futon345:20180702111505j:plain

「パレみささぎ佐わらび」。なぜか1つだけ漢字なので全然読めなかった。

五条別れ道標

宝永4年に建てられた五条別れ道標。「右ハ三条通」「左ハ五条橋 ひがしにし六条大佛今ぐまきよみず道」とある。1707年、富士山が噴火し、赤福が創業した年である

f:id:futon345:20180702111522j:plain
f:id:futon345:20180702111540j:plain
f:id:futon345:20180702111559j:plain

 

もてなす君

山科三条街道商店会のゆるキャラ「もてなすくん」。山科ナスが由来。顔が雑。  

f:id:futon345:20180702111615j:plain

f:id:futon345:20180702112016j:plain

しぼんでるし…。

当麻寺、吉田初三郎のお墓を管理していたところだった! 

f:id:futon345:20180702111642j:plain 

謎のオカメ

f:id:futon345:20180702111656j:plain

山科の商店街のあちこちにいるオカメ、フクロウ、金のブタ、オレンジの象さん。次々と見つかるも全くの謎。果たしてその正体は…

f:id:futon345:20180702111711j:plain
f:id:futon345:20180702111742j:plain
f:id:futon345:20180702111811j:plain

 

どうやらどちらも商店街のスタンプラリーで使われたものらしい。怪しすぎるよな。

オレンジ色のストレンジなゾウ探せ! 京都・山科三条街道商店街 : 京都新聞

f:id:futon345:20180703213955p:plain

f:id:futon345:20180702111955j:plain

 

鍾馗さん

f:id:futon345:20180702112108j:plain
f:id:futon345:20180702111936j:plain
f:id:futon345:20180702111628j:plain

京都のお家の守り神「鍾馗さん」もあちこちに。前回のブラふとん北野で見つけたみたいに、たまに針金で磔になっている。

山科駅

f:id:futon345:20180702111756j:plain

f:id:futon345:20180702111829j:plain

山科駅の通路には、旧国鉄時代のものと思われる案内標が残っている。手書きの文字が良い。指差す方向には階段もなければ通路もない。

f:id:futon345:20180702111847j:plain

f:id:futon345:20180702111901j:plain

脇の字が…異体字

f:id:futon345:20180702111917j:plain

ここにも車石。

RACTO

山科駅前にある商業ビル「RACTO」で昼ごはん。名前は洛東に、ロゴはRとTに由来してるのかな。

f:id:futon345:20180702112043j:plain

ちなみに7月1日はびわ湖の日だったそうだ。

f:id:futon345:20180702112031j:plain

だんじょ水

f:id:futon345:20180702112055j:plain

 がんばって作った水路なのでお祀りされているみたい。冷たかったけど飲用はできなかった。

 続きます!