フィレンツェから日帰りで行ける沿岸部の村チンクエテッレ!
イタリア周遊旅行記、久々の続きです。今回はたまたま訪れたチンクエ・テッレという集落がめちゃくちゃ良かったので語ります。ピサも行ったよ!
海に行きたい
イタリアについてから3日間、ローマとフィレンツェで古代〜近世の絵画や建築を楽しんできました。そこでふと気づきます。
「飽きた!」
そう、ローマとフィレンツェでは、どこへ行ってもドゥオモ(教会)と美術館ばかりなのである!街が茶色い!確かに美しくて好きなんだけど、ずっとこればかりってしんどくね?うーん、そろそろ海とか見たいな〜…。
そして気づいたら、フィレンツェの駅できっぷを買っていました。目指すは海沿いの集落「チンクエ・テッレ」。
券売機できっぷ買うのドキドキした。
改札はこんなかんじのやつ。半分くらい故障してるので、ちゃんと動くやつを見つけて印字しないといけない。
ピサで途中下車
お姉さんが出発前の点検をしてます。普通に線路に降りててびっくりした。
さて、きっぷをよく見ると、途中で乗り換える必要があるようです。乗り換え駅は…ピサ。これって斜塔あるとこや〜ん。
フィレンツェからピサは1時間程度。
イタリア旧国鉄のきっぷは、乗り換え駅で途中下車ができます。乗り換え時間は50分あって、駅から斜塔までは片道徒歩20分。…行ける!
ピサの街を駆け抜けます。
というわけでピサの斜塔へ。思ったより斜めでした。
根元は工事して、これ以上傾かないようにしているらしい。普通に考えたら欠陥建築よな。同じく1人旅っぽい中国人のお兄さんに写真撮ってもらいました。塔を支えてる感じに撮ってほしかったので頼んだら、かなり几帳面な性格のようで「手をもう少し平らに」「もっと上」などの細かい指示をされ、ゆっくり撮影してくれました。電車の時間が間に合うかドキドキしました…。
いざチンクエテッレへ
入り口の街 ラ・スペツィア
急いで駅へ戻り、今度こそチンクエ・テッレへ向かいます。1時間ほど電車に揺られ、まず到着したのはラ・スペツィア。チンクエテッレの入り口の町です。
チンクエ・テッレは、11世紀に要塞都市として建設されたイタリア北西部にある海沿いの5つの村をあわせた名称で、「5つの土地」という意味があります。1997年に世界遺産に登録され、一生に一度は見たい絶景などと紹介されてますが、行くのがやや不便なので訪れる日本人は少ないそう。実際、欧米系の人が多かったです。
村々は離れているのですが、チンクエ・テッレ・エクスプレスという電車に乗るか、船で行き来することができます。あと有料のトレッキングコースもあって、死ぬほどしんどそうな山道を登っている人たちがいた。
第1の村 リオマッジョーレ
まずは電車に乗って1つ目の村、リオマッジョーレに到着。海沿いに所狭しと建てられたカラフルな住宅が可愛い!イタリアに来て初めて海を見たのでテンションも上がります。
海の色が綺麗だ〜。
第2の村 マナローラ
電車に乗って2つ目の村、マナローラへ。海岸の要塞なのでどの街も道が狭い&階段が多い。グーグル・マップを見てもどこにいるかさっぱりわからないし、駅がすぐそこに見えてるのに下に降りれなかったりで、迷子になっていました。いっぱい歩いたら10月なのに半袖になるほど暑かった。
第3の村 コルニリア
ここから遊覧船に乗ります。海上から3つ目の村コルニリアが見えました。褶曲した地層が見えて面白い。
第4の村 ヴェルナッツァ
船を降りて4つ目の村ヴェルナッツァに到着。すごい岩!そしてその上にレストランが…。
おやつに映画ゴッドファーザーに出てきたお菓子カンノーロをいただきました。
ちょっと頑張って上のハイキングコースの方まで上がってみると、海と街がすごく綺麗に見えます。
第5の村 モンテロッソ・アル・マーレ
5つ目の村モンテロッソ・アル・マーレにはビーチがあって、水着姿で海水浴を楽しんでいる人がたくさんいました。
チンクエ・テッレは海沿いにできた村ということで、瀬戸内海の都市と雰囲気が似ています。歴史的に海上交通のほうが盛んで、海に向かって街ができているのも似てるかな。狭い土地でできるぶどうの栽培が盛んで、ワインが名産です。お土産に買って帰ったのですが、めちゃくちゃ美味しかった。
もっとゆっくりしたかったけど、残念ながらここで時間切れ。電車に乗ってフィレンツェに帰りました。今回のイタリア旅行で一番良かったのはチンクエ・テッレだったと帰国して皆に言ってます。みなさんもぜひ行ってみて!
壁にレモンの絵が描かれていた。