ブラふとん「神戸三宮」(2015年)
この記事は2015年6月13日に投稿したものを加筆・修正しました。
優秀な後輩ばんどらさんが神戸三宮での街歩きを企画してくれました。
今回は僕と後輩2人の計3人でお送りします。
消火栓の蓋には神戸名物がたくさん。ポートタワー、ハーブ園のロープウェー、異人館、六甲の牧場…。
生田神社
まずは2000年ちかい歴史を誇る生田神社へ。 創建201年。めちゃくちゃ古い!
生田神社では2007年2月17日、女優の藤原紀香・お笑いタレントの陣内智則の結婚式が行われた。なお、結婚式当日は混乱防止のために境内・駐車場への立ち入りを禁止して警備員・ガードマンを配置して厳重警備され、当日は一般非公開の形で式が執り行われた。2人はその2年後に離婚した。
海運の神様と、お酒の神様が祭ってあり、海運業者と酒屋さんの奉納がたくさん。
めずらしいタイプの日時計だ。
ハート発見!
ばんどら(以下「ば」)「神戸という名称は、生田神社に税を収める民戸の神戸(かんべ)からきたもの。生田神社でつくったお酒で朝鮮からの要人をもてなした記録が残っているそうで、それが灘の酒の発祥ではないか、と言われてるみたいですね。 」
ば「酒といえば、これは半年前に西宮の宮水の井戸に関してフィールドワークしたときに知ったことなのですが、灘等の上方で生産されて江戸に樽廻船で運ばれるお酒は「下り酒」って言われたそうで、江戸に運ばれるに値しない酒は「下らない」。これがいわゆる「くだらない」の語源だそうです。」
さすがばんどらさん、めちゃくちゃよく調べてきている。
ば「小ネタ。生田神社のこの札をみて「?」ってなってたら、一緒にいた先輩が多分危険って赤で書かれてて、赤は紫外線の影響で消えやすいから、って教えてくださった。標識や鳥居の赤は特別な赤なのかしら。 」
黒い塗料は炭でできてるから消えないけど、赤は有機物から作られるから、紫外線などで分解されて消えちゃうらしい。鳥居の赤は丹塗りと呼ばれ、金属から作られる塗料なので長持ち。当然、高価。
醤油はダンボールで奉納。
生田の森。人が入ることが許されなかった鎮守の森を2001年に整備したそうだ。だからこんなに人工的な印象があったのか。それにしても都会の中にこれだけ鬱蒼とした森があるのは驚き。歴史があるからか、石碑やモニュメント、看板がやたらめったらあった。
さざれ石は、長い年月をかけて小石の欠片の隙間を炭酸カルシウム(CaCO3)や水酸化鉄が埋めることによって、1つの大きな岩の塊に変化したものも指す。学術的には「石灰質角礫岩」などとよばれる(Wikipedia)。ただし、国歌に出てくるさざれ石は単に細かい石のこと。
フラワーロード
生田神社から三宮駅に戻り、フラワーロードを歩く。ここは昔、暗渠化された生田川があったのだが、洪水で浸水被害が起こったため、現在の場所に付け替えられたそうだ。このエピソード、神戸市民は小学生のときに皆習うらしい(京都でいうところの琵琶湖疏水か)。
神戸市庁舎の柵に神戸市のマーク。由来は「カウベ」のカの字らしい。 神戸市庁舎に無料の展望台があるので、登ってみた。
ば「市役所24階からみた景色。大きな通りはフラワーロード。元々ここは生田川が流れてて、天井川だったために、ここを境にして両岸でそれぞれ違うように発展していったそうです。確かにフラワーロードの東と西で雰囲気が違うような。 」
(すいません僕の写真ではよくわかりませんでした)
1871年、加納宗七が生田川の付け替えをわずか3ヶ月で行ったことにちなんで加納町という名前が残っている。
部分的に震災当時の割れ目が残されていた。こんなに破壊されるなんて。
フラワーロードにはたくさんの震災のモニュメントが置いてあった。
旧外国人居留地
国道174号線
三宮に来たからには有名スポット、日本一短い国道へ行かなければ。
昭和27年にできたときは940mだったが、昭和37年国道2号が現ルートに変更になり、国道が港に約750mほど近づいたため、187.1mになってしまった。
神戸市立生糸検査所
ば「フラワーロードを南(海の方)に向かって歩いていくとあるのがデザイン・クリエイティブセンター神戸。もともとは神戸市立生糸検査所。ここの周辺の近代建築の建物は、かつて日本の主流の輸出品であった生糸か、輸出に関するものだったみたいですね。」
設計は1927年、清水栄二。カイコをモチーフにしてるらしい(!)
中には生糸を作る機械がたくさん展示されていてワクワク。 古い機械が机になっていてオシャレ。入場無料。
おわりに
このあと用事があったので僕は一足先に退散。お2人は引き続き探索を楽しんだようです。
というわけで、ブラふとん神戸三宮編でした。震災のためあんまり古いものは残っていなかったのですが、町名や道の形に残っていて面白かった。