ものほし

ものほし -joyfutonの活動日誌-

旅行と歴史が好きな20代の社会人が、街歩き、旅行、美術、写真、など自分の好きなものを好きなようにやるブログです。

2018年読んで良かった本ベスト9冊

本棚が溢れたので新しい本棚を買ったら、組み立てたその日に満杯になりました。こんばんは。2018年ももう終わりですね。

さて今年は57冊の本を読みました。その中でおすすめの本を紹介したいと思います。

 

 

【歴史・政治・経済】

銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎 | ジャレド・ダイアモンド

ヨーロッパ人がなぜ高度な文明を得て、オーストラリアやアメリカの人たちはなぜ侵略されたのか。実は土地の形や気候、環境の違いだった…!ということを科学的に、丁寧に論証していく本。

展開が論理的かつ丁寧で分かりやすい。文章展開がとてもロジカルで、論文の展開のさせ方の勉強にもなる。

最後まで読んで、20年前に書かれたものと知って驚いた。考古学や生物学を駆使して文化や歴史を紐解く学問があるのを初めて知った。面白いなあ。

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 | ダン・アリエリー

経済学では普通、人間が全ての情報を手に入れて合理的な判断をすることを仮定してる。でもそれってホント?というところから始まる行動経済学の本。

人はなぜ「無料」の文字につられて損してしまうのか、なぜ高価な薬はよく効く気がするのか、なぜ先延ばしにしてしまうのか…そんな疑問を絶妙な実験で解き明かしていく。翻訳だが読みやすく、一気に読んでしまう。

人間は合理的ではない、ということを自覚した上で、より良い世界を使っていこうというスタンスが素敵だった。

教養としての「税法」入門 | 木山 泰嗣

税金がどうやって決められてるのか?どうやって徴収されているのか?を法律や判例に基づいて解説する本。

難しい内容の割に読みやすかった。注釈に出典が全て書かれてるのがよい。

住所を海外に移すことで1300億円の贈与税が課せなくなった武富士事件とか、めっちゃ面白いな。また、シャウプ勧告が日本の税制に大きな影響を与えてることがわかった。

 

二人の京都市長に仕えて | 塚本 稔

桝本市長・門川市長の下で秘書課長や副市長を務めた方の著作。景観条例や同和行政などの舞台裏が分かって面白かった。

この本は、著者が政策の肝を掴み、自分の仕事を定義し、情報収集やホウレンソウをいかに行うか、という仕事についての本でもある。中身のないビジネス本を読むくらいなら、この本を読んだ方がずっと学びが多い。軽く読めるのでおすすめ。

 

昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実 | 牧 久

国鉄分割民営化への過程を記す500ページの大著。歴史物としてめちゃくちゃ面白い。国鉄の若手たちが民営化に向けて東奔西走する中、労働組合国鉄を解散したくない幹部、自民党中曽根康弘田中角栄などいろんな敵や味方が出てきてワクワクドキドキ。

ただ、闇が深い話も多く、読むのがしんどいところもあった。国鉄解体に関する本では当事者が書いたものが多いが、筆者は日経新聞の記者で、わりと中立に書いていると思った。

【アート・サイエンス】

巨匠に教わる絵画の見かた (リトルキュレーターシリーズ) | 早坂 優子

普通の絵画に関する本だと、画家ごとにその人の特徴や技法について解説するの多いのだが、この書籍はそれに加えて、「後世の画家たちがその人をどのように評価したか」というのが参考文献付きで紹介されているところがすごい。しかもイラストなどを用いてるので読みやすい。

画家たちがよく利用したカフェの情報や、貧乏な生活をどう乗り切ったかについてのコラムも面白かった。

こわいもの知らずの病理学講義 | 仲野徹

大阪大学の老教授が優しく軽妙な語り口で医学を解説する本。ロビンス「基礎病理学」の教科書にならって、細胞の損傷の話から血液、分子生物学と順番に話を進めていく。後半はガンの話。

ただ医学の話をするだけでなく、薬の開発ストーリー、おすすめの本、最近のトピック(AI診断、アンジェリーナ・ジョリーの乳房切除など)、病気との付き合い方、生命とは何か、など興味が広がる語りが上手い。

体の仕組みがわかる本かと思ったけどそれはちょっと違っていたかな。あと、専門的な内容をさらっと説明したために理解不足になる部分もあった。怪しい健康本よりもずっと誠実な本。

問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール | 読書猿

世界中の問題解決方法を集めた本。哲学、歴史、経済学、人類学、数学、物理学、生物学、文学…さまざまな分野の問題解決に用いられた手法を解説し、巨人の肩の上(今まで築き上げられてきた学問の進歩)で問題を解く。めちゃくちゃ面白かったし、ワクワクした。

写真や図が多く、読み物としても楽しい。問題解決本というのはビジネス本や自己啓発本とは違って、答えを教えてくれるわけではないんだよなあ。自分でしっかり考えられるようになりたい。

【小説】

幼年期の終わり | アーサー・C・クラーク

アーサー・クラークの傑作SF小説。すごい話だなこれ…70年前の作品とは思えない。

人類よりも進化した宇宙人が、地球を支配する話。3部に分かれてて主人公が違うので、1つの物語に集中するというよりは、壮大な神話を見ているかのような感じだった。

以上です。今年は去年よりもたくさん本が読めた。2019年もいろんな本に出会えるといいな。

その前に、買って読んでない本が30冊くらいあるからなんとかしなきゃ…!それではみなさん、良いお年を!