山陽の歴史を巡る日帰り旅行 その1 福山
8月のある日、日帰りで広島県の福山市に行ってきました。福山に来るのは初めて。瀬戸内の情緒に浸る旅が始まります!
新幹線で福山駅に到着。このときは7月の豪雨災害のため、在来線は臨時ダイヤが運行されていました。大変そう…。
両備軽便鉄道の廃線跡
さて、友人と合流し車に乗ります。さっそくマニアックなところに来た。福山駅から北に行ったところにある、両備軽便鉄道の痕跡。
両備軽便鉄道は1914年に開通した、福山〜府中を結ぶ鉄道。レールの幅は狭軌より狭い762mmであった。1933年に国有化され、福塩線となった。1935年には福山駅〜横尾駅が現在の福塩線の場所につけ変わり、廃線となった。
確かに鉄道が走っていそうな切通しだ。
神辺
廃線跡を車でたどりつつ、神辺という地域に来ました。小高い山を登ると見晴らしがきれい。実はここ、城跡です。
神辺城跡
神辺城(かんなべじょう)は15世紀に山名氏によって作られた山城。福山城を作る際に廃城となった。
遺構はあまり残ってなかったので頂上までは上がらなかったが、街がよく見通せるいい場所だった。
神辺本陣
神辺町は山陽道の宿場町だったので、本陣(大名が宿泊する施設)が残されています。1748年に建てられた県の重要文化財。立派な建物だ。ようし、中を見学するぞ〜!
ちーん。大雨災害により見学中止\(^o^)/ (訪れたのは2018年8月。豪雨災害の直後でした)
というわけで説明文だけ御覧ください。次回チャレンジしよう…。
なぞの建物
神辺から移動中、川沿いに屋根付きの立派な灯籠を見つけた。なんだこれ?説明は書かれてない。
グーグルマップを見ると荒神社とある。「荒神」というのは日本の民間信仰で台所の神様らしい。確かに隣には川が流れているので、水のお地蔵様的な感じなのだろうか…?どなたかわかる方教えてください。
福山城
さて、いよいよ福山城へ…。と、その前に向かうところがあります。
水野勝成のお墓
水野勝成は福山藩の初代藩主であり、福山城を作った人。福山市民には馴染みある人らしい。治水工事で城下町を作り、新田開発やタバコの栽培などで産業を作った功績もあります。彼が治めている間、農民一揆が1度も起こらなかったとのこと。 良い上司。
お墓のすぐとなりには電車が走っています。在来線と新幹線の2階建て。珍しいな。
福山城
来ました、福山城。福山城は水野勝成によって1622年に築城されました。天守は1945年の空襲で焼けたため現存せず、1966年に鉄筋コンクリート造で復元されました。復元とはいえ、かっこいい!新幹線のホームからよく見えるのでいつも気になっていたんです。
筋鉄御門は伏見城から移築されたと書いてあったのだが、wikipediaには昭和初期頃に作られたと書いてある。戦災や開発でなかなかお城がきちんと保護されてこなかったようなので、混乱があるのだろうなあ。
広島県立歴史博物館
福山城の敷地内にある、広島県立歴史博物館へ。「世界を驚かせた日本人の地図づくり展」を見てきた。守屋壽という証券会社の会長さんが買い集めた、古地図のコレクション。海外の古地図から行基図、伊能図など日本地図まで、たくさん展示されていて圧巻だった…!
福山の移動経路はこんな感じでした。
次は鞆の浦へ向かいます。